他のオペレーターさんがいない夜。
昨日、重い足を引きずって出勤すると
職場は満席。
しばらく部屋の隅に置いてある椅子に
座っていました。
10分ほど達と、2人ほど帰る人がいて
一応席に着きましたが…
相変わらず電話を受ける勇気はなく
周囲を気にしながらデータ処理を
していました。
ゴールデンウィークが終わった今は
未処理のデータもさほどなく
ちょこちょこ処理をする感じです。
そのうち6時、7時と、他の
オペレーターさん達が帰って行き
気が付けば、ブースの中には
チーフSVさんとベテランの
オペレーターさんが1人、そして私の
3人だけになっていました。
するとチーフSVさんがおもむろに
声をかけてきました。
「ちょっと話があります」
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居残るか、移るかの二択。
「うちも人が足りなくて
ここに入って以来、くるさんの
研修を出来なかったんですけど
できればここで仕事を覚えて
欲しいんですよね。
でも、2回くらい例の電話も
ありましたし、どうしても無理なら
ここのビルにある別の部署で
頑張ってもらうという方法も
あるんですが…どうしますか?」
私は『辞めたいコール』を
2回も掛けた上に、仕事も覚えられずに
ここまで来ています。
結構な期間、放置されてきましたが
そろそろ『肩叩き』があって
しかるべきだと思っていました。
今月末で契約更新をしないと
宣告されるものだと…
まさかクビではなく
ビル内での異動を勧められるとは
予想していませんでした。
とりあえず何か言わなくてはと
「あの、個人的にスクリプトを
読むのは抵抗が無いんですが
電話中に話しながら同時にパソコンを
操作するのが苦手なので…」
と答えると、チーフSVさんは
「なるほど…
だったら、パソコンの負担の少ない
部署をいくつか当たってみます。
多分来週の月曜日には、どこに異動
するか、決まると思うので
よろしくお願いします」
こちらも「お願いします」と言うと
SVさんはまたデスクに向き直って
普通に仕事を始めました。
私もそのまま、たまに未処理が
表示されるデータの処理をして
勤務時間を終えました。
昨日、出勤するまで『辞めたい』を
連呼していたけれど…
出来の悪い契約社員に
先方から『異動』という解決策を
提示してもらったので、一応
請けてみようと思います。
次でダメだったら、いよいよ
諦めがつくでしょう。
会社も、私も。
最後の賭けです。
*『毎日が発見ネット』様の体験記コーナーで連載中。
第1土曜日の夜8時台に更新予定です。
最新版は10月5日に更新されました。
『快テレ君』体験レポートも掲載中です。
ぜひご一読を!
【前編】
【後編】
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。