婿養子の立場

スポンサーリンク
pexels-photo-340981

披露宴の途中、御手洗いに行きたくなって席を立った時のこと。

用を足して戻ろうとしたところ、上の弟が廊下に出ていて

「ちょ、ちょ、ちょ」と手招きをしていました。

にほんブログ村 その他生活ブログ 貧乏・生活苦へ


スポンサーリンク





「いくらなんでもアレだと思うで、これ…」

弟の手には事務用の封筒が握られていました。

封筒は薄く、うっすら紙幣らしき物が透けて見えます。

「交通費、少ないとは思うけど、皆がおると、あんまり自由に出来んもんで…」

「えっ、いいの?大丈夫?」

思わずそう尋ねると、弟は

「ポケットマネーだで大丈夫だと思うわ。

いいで、受け取って。

すぐ席に戻らなあかんもんで」

弟は封筒を私に握らせると、足早に会場へと去っていきます。

私は一瞬迷ったものの、弟の背中に「ありがとう」と声を掛け

封筒をバッグにしまって、そそくさと披露宴会場に戻りました。

式が終わり、私服に着替えてから、改めて封筒の中を見てみると

一万円札が3枚入っていました。

交通費としては片道分ほどにあたります。

それでも上の弟が個人的に都合をつけてくれたものなので

ありがたいと思いました。

婿入り先はもう両親とも亡くなっている私や下の弟に対して

しばしばマウンティングっぽいことをしてくるので

上の弟としても、納得がいかない部分があったのかもしれません。

 

スポンサーリンク








ランキングに参加中です
応援していただけるととても励みになります

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へにほんブログ村 その他生活ブログ 貧乏・生活苦へにほんブログ村 シニア日記ブログ 女性シニアへ

最後まで読んで下さって、ありがとうございました




タイトルとURLをコピーしました