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怒るタイプの認知症

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昨日、職場でのこと。

店での買い物を済ませたあと、袋などに買った物を入れるサッカー台で、一人のお客さんが

立ち止まったまま、ずっとぼそぼそ呟いていました。

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70代半ば以上に見える女性で、身なりはきちんとした印象です。

何を言っているのかはよく分からないけれど、一部

「…わからない わからない 腰が痛い 腰が痛い…」

というのが聞こえてきます。

腰痛で動けなくなってしまったのかと思い

「どうかなさいましたか?」

と声を掛けると、その女性は

「うるさい!」

といきなり強い口調で怒鳴り、そして今度は

「大腸がん 大腸がん 大腸がん」

と繰り返し始めました。

(ああ、これは声を掛けてはいけない人だったのか…)と後悔しても遅く

その人はまだこちらに向き合ったまま、何かを繰り返し言っているのですが

こちらも仕事中で、どうしたものかと思案してしまいました。

とりあえず本人が使ったものと思われる空の買物かごが、傍らに置いたままだったので

「これ片付けてきますね」

と入り口近くのかご置き場に置いてきたところ、女性は

「ああありがとう」

と告げて、そのまま帰って行きました。

もしかしたら、かごを片付ける場所が分からなかったのかもしれません。

たまたま、かごの山を片付けたあとだったので…

それにしても、独り暮らしなのか、家族と暮らしているのか分からないのですが

一人で買い物に来て、大丈夫だったのでしょうか。

他人が勝手に判断してものをいうのも何ですが、おそらく認知症のような気がします。

施設のときもそうでしたが、感情が激しやすくなる方向に症状が出ると、本人も周囲も

かなりきついものがあります。

この状況を将来の自分に置き換えると絶望しかありません。

独居老人が確定している以上、頭を使うなり、運動するなりして

最期まで自分を失わないようにしたいと切に願うだけです。

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最後まで読んで下さって、ありがとうございました



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