さながら戦場のような日曜日のランチタイムの勤務が終わって、次の職場に移り
静かな休憩室で一息ついています。
飲食店のパートの方は、厨房に入ると、忙しくなる前に少し手順を教わったり
確実に注文がある物の数を見越して作ったりします。
あとは注文が入っては作り、食器を洗い、注文が入っては作り、食器を洗い…の繰り返し。
しばらく職場にいると、誰がどれくらいのスキルがあるのかが、だんだん見えてくるものです。
正直言って、古株さんが作った物より、◯子さんが作った物の方が見栄えがします。
でも、手は古株さんの方が少し速いのです。
忙しい中で重宝されるのは古株さんだと思うのですが、たまに高額の注文が入ると
注文を受ける人が、◯子さんに向かって声を掛けているようです。
古株さんとしては、そういうのが面白くないのかもしれません。
忙しい最中には、私的な会話は一切ゼロの職場ですが、1時半を過ぎて
多少余裕が出てくる頃になると、少し会話が始まることもあります。
古株さんと◯子さんの、一方しか出てこない金曜や月曜は結構和やかムード。
それが2人とも出勤している土日は、何となく空気が緊張していて
他のパートさんやバイトの子も小声でこそこそしゃべっている感じです。
職場で露骨に喧嘩したりしないだけ、双方大人だとは思うのですが
それでもまあ、周囲は何かと気を使ってしまうものなのです。
たった週4日、1日3時間のことだけど、このピリピリ感に慣れるのには
しばらく時間がかかりそうな気がします。