朝5時半。
スマホのアラームと共に起きました。
冷凍してあったご飯と作り置きのおかずで簡単に朝食を済ませ、歯を磨き
BBクリームでちゃちゃっとメイクして、着替えて…
そうした過程が一つずつ、仕事に行くという意識を組み立てていきます。
猫の餌と水をセットしていると、異変に気付いた猫がやって来て
引き留めるように脚にまとわりついてきますが…
そこは心を鬼にして「ごめん、ごめん」と謝りながら離れ、ゴミを片手に家を出ました。
これまでほとんど乗ったことがない午前6時台の地下鉄は、人もまばらです。
職場までしばらく歩くと、9年振りに『関係者以外立入禁止』の扉の前に立ちました。
ノックをしましたが、反応がありません。
もっともここはボイラー室の近くで、人が留まる場所ではないので当たり前なのですが。
まだ部外者の気分なので、奥に行くのに気後れしながらも
管理人室の方に向かって歩いていき、ドアをノックすると…
「はいー」
という声と共に管理人さんとおぼしき男性がのっそりと出て来ました。
知らない顔です。
前任者の管理人さんはやはり退職していたようでした。
「おはようございます、今日からお世話になる○○です。
よろしくお願いします」
と声を掛けると
「ああ、○○さんね、話は聞いてます。
僕はK山と言います。
こちらこそよろしくお願いします」
と返事が返ってきました。
「じゃあ、先に着替えて来ます」
と、ロッカールームに行くと、先客がいました。
パッと見には私より少し歳上の女性です。
ロッカーを開けて、荷物を入れていたようでした。
「おはようございます」
と挨拶すると
「あっ、おはよう…」
と慌てたようにこちらに向き直り
「M村です、よろしくお願いします」
と名乗りました。
とりあえず、一緒に働く人は普通の人達のようで安心しました。
初日はM村さんと一緒に清掃ルートのAパターンを回って掃除をしたけれど
ただ、とにかく疲れてしまい、力尽きてきたので、今日はここまでにします。
詳しくは追々書いていきますが…
お風呂に入って、早めに寝ないと。