昨日は眼科に行ってきました。
いつものように受付で保険証と診察券を出し、待合室の長椅子で順番待ちです。
一応予約はしてあるのですが、大抵は前の診察が押すので、20分ほど待ち時間があります。
待っている間、以前だったら健康雑誌を食い入るように見ていたものです。
でも最近は写真の多いタウン誌や旅行雑誌など、文字の少ないものを選ぶようになりました。
緑内障について知れば知るほど
『ジタバタしても仕方がない』
という思いに駆られるからです。
ゆっくりゆっくり進むけれど、回復には向かわない病気。
そう思うと細かい文字を必死で読んで、無駄に目を疲弊させるのが勿体なくなってきたのです。
知識を得ても、素人が出来ることには限界があります。
どうせ目に映すなら、綺麗な写真やイラストや動画。
目を凝らして見つめなくても、勝手に目に飛び込んでくるようなものが良くなりました。
でも昨日、何気なく雑誌のグラビアを眺めていると…
私の隣に、看護師さんが付き添いながら座らせたのが、白い杖の患者さんでした。
正直、ドキッとしました。
今はぜんぜんそんな気配はないけれど、自分にも無縁のことではありません。
何事もない様子で雑誌に目を落としながらも、頭の中ではいろいろな考えがよぎりました。
そして今の自分に疑問が湧いてきたのです。
緑内障が判明してから2年以上経ちます。
そこから今まで、視界が十分あるうちにやりたいことを、ちゃんとやってきたのか。
…どう考えてもやってきていません。
在宅の仕事は好きだし、ブログはもちろん自分の心の支えになってきたけれど…
ついつい愚痴ばかり書いてしまいます。
生活にかまけて何もしてこなかったけれど、もっとやりたいことが別にあったはず。
今は思いつかないけれど、あったはず…
何か一つ、目が覚めたような、そして、切羽詰まったような感じもある午後でした。