患者さんからの差し入れを会社に禁止されている現在。
私が患者さんからのチョコを断りきれなかったせいで
S木さんがお叱りを受ける羽目になり、気が重いです。
それでも仕事からは逃れられません。
1人朝5時半に出勤し、静まり返った病院の建物で道具を揃えて
清掃作業を始めました。
実際に作業を始めると、そこからは時間との勝負になるので
失敗も意識の外に追いやって、集中しなければなりません。
たまに腕時計を見ながら、(あと◯分…)と確認しながら仕事を進めていきます。
私が担当する階は、病棟以外は他に誰もいないことが多く
仕事中は雑念を払いやすいのですが、病棟に来ると患者さんや
看護師さんや他のスタッフ、そしてたま~に同じ清掃員とすれ違います。
階段の入り口にあるスペースに、掃除の入ったカゴを置いて
必要な道具を出し入れしていると、S木さんとT中さんの声が下の階から響いてきました。
響いてはいるものの距離があるせいか、聞き取れる部分と
そうでない部分がありますが…
「チョコ」と聞こえてきたので、どうやら私がやらかした失敗について話している様子。
思わず作業の手を止めて、聞き耳を立ててしまいました。
内容は詳しく分からないけれど、S木さんが愚痴って
T中さんが同調しているようです。
しかし、背後から看護師さんか助手さんかが来て、階段を下りていって
ふと我に返りました。
今は仕事中。
こんなところで手を止めている場合では無いのです。
何と言うか、人の話を立ち聞きで、しかも中途半端に聞いてしまうと
疑心暗鬼になってしまって良くないですね。
元々自分に原因があることです。
失敗はおそらくこれからも完全には無くならないけれど
反省して、割り切って、仕事をする。
そうしていくしか出来ることは無いのだと思っています。