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残りますとは言えない

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久々の雨が降った昨日。

会社の方から、金・土と病院の清掃に行くように言われ、渋々ながら仕事をしてきました。

人が居つかない、私も辞めさせて欲しいと申請しているところです。

 

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現場は引継ぎなしで人員が1人減り、昨日も猫の手でも借りたい状態。

 

ちゃんとしたマニュアルではなく、手書きで

『3階の病室◯号室~◯号室まで』

『地下1階資料室、2階の会議室と同じ手順で』

と書かれたメモを持たされて、清掃に入りました。

 

手順は知っていても、部屋が違うと意外と勝手が違うものです。

いつもより少し時間がかかり、焦りながらも何とか作業を進めました。

 

最近は土曜日ばかりで3時間の作業だったのが、久々にマンションの清掃もある

平日に8時間働くとかなり体力的に厳しいものです。

とくに上下階移動が多いのに、エレベーター禁止なのがかなり堪えます。

 

仕事を終えて、守衛室兼休憩室に戻ってみると、S木さんが横になっていました。

S木さんは小柄とはいえ、3畳間ほどしかない部屋は一気に狭くなります。

 

「会社の方から聞いて、くるさんが辞めたいって言ってるの知ってるけど

どうしても人が足りなくて、ごめんね」

 

座布団を半分に折ったものを枕にして、ぐったりした様子のS木さんが

済まなそうに言いました。

 

「いや、仕方ないですよ。

本当に人が足りないので…」

 

と返しましたが…

 

最近知ったのですが、S木さんは社員で、結構厳しいスケジュールで働いているようです。

私のようなペーペーのパートでも辞めにくいのに、社員だったら

ハードワークでもなかなか断れないのでしょう。

 

大変なのは理解できるけれども、それでも

「やっぱり私、残ります」

とは言えません。

 

早く新しい人が決まって、人手不足が解消されるのを、心から願うしかできないのです。

 

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最後まで読んで下さって、ありがとうございました

 

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