昨日は雪の中、健診センターへ向かい、会社の健康診断を受けてきました。
身体が冷えすぎて、額にセンサーを当てる体温計が作動しなかったり
血圧を2回測ったところ、最初の数値が高血圧だったりはしましたが…
それ以外は特筆することも無く、流れ作業で無事に終わりました。
昨日はまあ、そんな風に滞りなく過ぎていきましたが…
その前日の月曜日、もっと疲れることがありました。
T中さんから、仕事の後に居残るようにとメモがあった件です。
当日、仕事を終え、人気のない休憩室でT中さんが戻ってくるのを待ちました。
その日はS木さんが健康診断のため、10時頃に仕事を終えて、すぐに帰宅しています。
残るは私とT中さん、Y崎さんの3人ですが、Y崎さんはS木さんが普段やっている仕事を
代わりにやるので、しばらく戻ってきません。
しばらくの間、完全にT中さんと私の2人だけになるのです。
ロッカーの中がホカホカになるほどヒーターが焚かれた狭い部屋で
ヒヤヒヤしながら待っていると、T中さんが低めの声で「お疲れ様です」と言いながら
入ってきました。
こちらも「お疲れ様です」と答えると、T中さんは私が座っている場所から1mくらい
離れたところに腰を下ろし
「何から言ったらいいかなあ」
と話し始めました。
「私、4月になったら、ここ辞めようかと思ってたんだよね」
ある意味、予測の範疇ではありましたが…
今、T中さんがいなくなったら職場にとっても痛手だし、その分こちらも
勤務時間を増やされたり休みを削られたりして、無傷ではいられないでしょう。
何より私自身もここを辞めることが難しくなります。
「それで、もう一つ伝手のある清掃会社で、いい仕事が無いか当たってもらってたんだ。
でもねえ…どこも仕事の内容はここより楽だと思うけど、時給が最低賃金のとこばっかり。
その会社の営業の人でも最低賃金で、転職考えてるって聞いて、なんかなあと思って…
ここだと一応4桁あるでしょ?」
どこの会社か分かりませんが、営業で最低賃金というのは驚きでした。
そして、私は時給が960円ですが、T中さんは経験者ということもあってか
千円を超えていたのを初めて知りました。
「それだったら、あと1年半たったら、私も年金もらえるようになるから
仕事をここだけに絞って昼からはゆっくりすれば、そっちの方がいいかなと思って」
どうやら転職は思い止まってくれそうな雰囲気にホッとしていると
「だからね、新しい人を入れるにしても、今いる人間を残したかったら
派閥とかあったらダメなのね、皆が中立でいないと。
S木さんは私が出会い系とかやってた話をしてから、何かっていうと
私が男好きみたいに言うし、今は2人きりだと全然会話とかも無いしね。
まあ、くるさんは露骨にS木さんの方に行ったりしないけど、S木さんの方は
私のことが気に食わないから、目の前でわざとくるさんにすり寄ったりするわけさ。
くるさんはそういうのを頭に入れておいて、できるだけ中立の立場でいて欲しいんだわ」
ほとんどT中さんが喋っていて、私が頷いたり同意する形で話が進んできた中
ここに来て、とうとう私自身の答えを求められる展開になりました。
『私の味方になれ』と言わないだけ、T中さんなりに譲歩していると思います。
S木さんもT中さんもそれなりの立場と経験があって、仕事上での人間関係でどちらかに
肩入れするのは良くない気がしました。
仕事のやり方に関しては古くからいるS木さんの方が基準になっているので
そこは動かせないと思うけれど、それ以外はできるだけ平等に、というか
どちらとも普通に接するのが当たり前。
そう思って
「ええ、それはもちろんそうします」
と答えました。
その後もしばらく人間関係以外の仕事の愚痴が続いている途中、Y崎さんが戻ってきたので
時計を見ると、仕事を終えてから1時間くらい経っています。
丁度話のキリがついたところだったので、勤怠表に1時間短い時間を書き、帰宅。
正直、仕事で疲れきった後の長話だったので、家に着いてぐったりしました。
でも、狭い人間関係の中で上手くやっていこうと思ったら、時にはこういうこともあります。
常に辞めたいと思う職場だけれど、簡単に辞められない職場。
居続けるなら、少しでも居心地よく調整していかなければならないのです。