SNSで詐欺に遭っていたT中さん

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最近は仕事を終えて休憩室に戻った時、誰もいなければ即行で帰宅します。

 

S木さんが残っているときには、5分ほど話をして帰りますが

T中さんが残っているときには、30~40分くらい捕まって話をしていきます。

 

2人ともいる時には15分くらい話をする途中で

S木さんが帰るように促してくれる、といった感じです。

 

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今日、帰る時には2人とも残っていたけれど、何だか様子が変でした。

T中さんが渋い顔をしていて、2人とも深刻そうな口調で話をしていたのです。

 

私が怪訝そうにしていると、S木さんがT中さんを指して言いました。

 

「この人、一度も会ってない人に15万もお金貸して、逃げられたんだって」

 

T中さんは首をぶるぶると横に振りながら

 

「私、あの頃おかしかったんだわ。

洗脳された」

 

と話し始めました。

 

「フェイスブックで何人か、直接会ってないけどメッセージが面白いから

友達認定した人が何人かいて、しばらく普通にやり取りしてたんだけど…

 

その内の1人が『コロナで仕事が上手くいかなくなって、困っているから

お金を貸して欲しい』みたいなことを、何度か言ってきたのさ。

 

最初は貸す気なんか無かったから、同情的なことは書いたけど

それ以上のことはしなかったのね。

 

そしたら友達認定してる別の人が2人くらい

 

『友達がこんなに困っているのに貸さないのはおかしい、心が冷たい。

私だって貸している』

 

とかいろいろ責めてきて、頭ごちゃごちゃになったんだ。

あれって洗脳みたいなものじゃないのかな。

 

それで結局送金したら、それっきりになって…

その後3人とも登録を抹消してあったし、多分グルだったと思う」

 

話の内容に驚いて

 

「警察には言ったんですか?」

 

と尋ねると、T中さんは諦めたような顔で

 

「いやもうどうせね、お金は戻ってこないだろうし…

わざわざ時間作って警察行ったり、いろいろ話を聞かれるのも嫌じゃない?

勉強代だと思ってる」

 

と言いました。

 

S木さんが眉間に皺を寄せて

 

「勿体ないわ、孫のために貯めてた大事なお金を…」

 

とつぶやきます。

 

何をどう話したらいいのか困っていると、S木さんが

 

「まあ今日は帰った方がいいんでない?

お疲れ様でした」

 

と帰るように水を向けてきたので

 

「なんか、本当に大変でしたね。

すいません、お先に失礼します」

 

と、慰めにもならないような、よく分からないことを言いながら

その場を後にしてきました。

 

私自身は詐欺メールくらいしか来たことがなく、ネットでそういう囲い込まれ方を

したことがないので、実際に遭遇したら正しく対応できるという

100%の自信はありませんが…

 

得体の知れない人には近付かない。

それだけは注意しようと思います。

 

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最後まで読んで下さって、ありがとうございました

 

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