距離は縮まっていなかった

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相変わらずお年寄りとのコミュニケーションがぎこちない私ですが

女性は家族、特にお子さんやお孫さんの話題を持ちかけると話が弾み

男性は現役で仕事をしていた頃のことを聞くと、話題が続きやすいのが

おぼろげながら分かってきました。

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先週だったでしょうか。

お年寄りが集まって歓談をしたり、囲碁や将棋などの

ゲームをしたりする部屋があるのですが

70代半ば位に見える男性がポツンと一人でいます。

声掛けは苦手ですが、勇気を振るって声を掛けてみました。

「何かなさらないんですか?」

「やらん」

目も合わさず一言だけのあっさりした返事が返って来て、その場は終わり。

その後もその人は、会って声を掛けても、まともな答えは返ってこず

相手にされていないようでした。

でも今日の昼食時になって、その人の方から声を掛けてきたのです。

「ちょっと、これを投げてくれ(捨ててくれ)」

見ると、紙を丸めたゴミのようなものが、手に載せられています。

ハイハイと紙の玉を受け取って、ごみ箱に捨てようとした、その時。

「待って、待って」

遠くから先輩が慌てたように近づいてきて

私の手にある紙玉を取り上げて、広げました。

そこにはカプセル2つと錠剤3つ。

「◯◯さんは、こういうことがあるから、これから気を付けてね」

この人は薬嫌いで、事情を知らない新入りの私に捨てさせようとしたのでした。

ようやく少し心を許してくれたのかと思ったら…

なかなか現実は厳しいです。

 

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最後まで読んで下さって、ありがとうございました




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